お役立ちコラム 電話自動応答
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2026年4月24日
CTIシステムとは?機能をわかりやすく解説「何ができる?」 コールセンター導入メリットと製品比較・選び方

CTIシステムとは?
まずは、CTIシステムとは何かを説明します。言葉の概要だけ知りたい方はこの章を読むだけでも理解は深まるでしょう。
CTIの基本概念
CTIシステムとは、Computer Telephony Integrationの略称で、電話回線とコンピューターを連携させ、電話業務を効率化する仕組みを指します。(以下CTI)
簡単にいえば、コールセンターなどで着電があった際に、電話業務をサポートするさまざまデータをPCに表示させたりするシステムです。そのほか通話機能や、各オペレーターに電話を振り分ける機能を持っているものもあります。
従来は電話機とPCが別々に運用されていましたが、CTIを構築することで、顧客との通話という重要な接点をデータとして一元管理できるようになります。
CTIの基本的な役割は、着信や発信をトリガーに、顧客情報をPC画面に表示することです。
例えば、着信時に顧客名や過去の対応履歴を参照できるため、オペレーターは状況を把握したうえで対応できます。主な機能には、音声ガイダンスによる自動応答、通話録音、着信の振り分け、クリック発信などがあり、業務内容に応じて必要な項目を組み合わせて利用することが可能です。
CTIのメリットは、電話対応の属人化を防ぎ、対応品質を安定させられる点にあります。コールセンターでは、問い合わせ対応の時間短縮や業務効率の向上が期待でき、結果として顧客満足度の向上にもつながります。このようにCTIは、通話をデジタルデータとして活用するための、現代の電話業務に欠かせない基盤システムといえるでしょう。
CTIと他システムの違い
CTIシステムは、電話とコンピューターを連携させ、電話対応業務を高度化するITシステムです。まずCTIとPBX(Private Branch Exchange)の違いですが、PBXは電話回線そのものを制御する仕組みで、内線・外線の接続 や転送など通話の基盤を担います。一方CTIは、PBXで受けた着信情報をもとに、顧客情報をPC画面に表示するなど、対応業務を支援する役割を持ちます。両者は機能が異なり、それぞれ補完関係にあります。
次にCTIとCRM(Customer Relationship Management)の関係です。CRMは顧客データを蓄積・管理し、情報共有や分析を目的としたシステムです。CTIはCRMと連携することで、着信時に顧客情報を即座に参照しながら対応でき、対応品質を向上させます。CRMが「情報の管理」、CTIが「情報の活用」という役割分担だと説明できます。
CTIのユニークな特徴は、PBXやCRMなどの外部システムをつなぎ、電話というリアルタイムな接点を最適化できる点です。標準的な電話機能では難しい、即時性の高い情報活用を可能にすることが、CTIならではの価値なのです。
CTIシステムの主要機能
CTIがどのようなものかざっくり理解していただいたところで、次の項からは、基本的な機能として、どのような機能があるのか 説明していきたいと思います。
通話管理機能
CTIシステムにおける通話管理機能は、電話対応業務を効率的かつ安定的に運用するための中核となる機能です。
まず重要なのが、通話の自動振り分け機能です。着信した通話は、待機状況やスキル条件に応じて最適な担当者へ自動的に割り当てられます。これにより特定の担当者に負荷が集中するのを防ぎ、顧客とのやり取りをスムーズに進めることができます。電話番号を基点にした制御により、IP電話や各種通信環境にも柔軟に対応できる点が特長です。
次に、通話履歴の保存と活用も重要な役割を果たします。CTIでは、すべての会話内容を通話録音し、通話履歴として自動的に蓄積できます。過去のトークや会話を後から確認できるため、「言った・言わない」といったトラブル防止だけでなく、対応品質の改善や新人教育にも活用可能です。履歴を分析することで、顧客対応の傾向を把握し、より質の高いサービス提供につなげることも可能です。
さらに、リアルタイムでの通話監視機能も欠かせません。管理者は現在進行中の通話状況を把握し、必要に応じてサポートや指示を行えます。これにより、対応品質を維持しながら、現場の業務全体を管理しやすくなり、安定した電話対応体制を支えることができます。
データ連携機能
CTIシステムのデータ連携機能は、電話対応を中心としたコミュニケーションを、企業内の各種ITシステムと一体化する役割を担います。
特にCRMとの連携は重要で、着信や発信をきっかけに顧客情報を即座に呼び出し、対応履歴や属性データを一元的に活用できます。CRMのデータベースとCTIが連動することで、担当者は事前準備のために資料を探したり、別画面からダウンロードしたりする手間を省けます。
また、CTIはCRMだけでなく、SFAやFAQシステムなど複数の業務システムと接続できる点も特長です。異なるシステム間でデータが相互につながることで、顧客対応に必要な情報が分断されず、組織全体での情報共有がス ムーズになります。これにより、サポート部門・営業部門といった担当ごとの連携も強化されることが期待されます。
さらに、CTI連携の中核となるのがサーバー間通信です。通話情報はCTIサーバーを介してCRMや各種サーバーへ即時に送信され、着信と同時に顧客情報へアクセスできます。この即時性は、過去の履歴を踏まえた的確な対応を可能にし、顧客満足度の向上へとつながります。CTIのデータ連携機能は、単なる電話システムではなく、業務全体を総合的に支える機能として重要な役割を果たしています。
分析・レポート機能
CTIシステムの分析・レポート機能は、日々の電話対応で蓄積される情報を整理・分析し、業務改善につなげるための重要な仕組みです。通話件数や応答時間、対応結果などのデータを記録することで、感覚に頼らない客観的な判断が可能になります。これらのデータを集計したレポートは、業務の現状を把握するうえで有効な材料となります。
特に重要なのが、パフォーマンス指標の可視化です。対応件数、平均処理時間、応答率な どを指標として一覧で確認することで、担当者やチームごとの特徴を正しく理解できます。どの作業に時間がかかっているのか、どこに改善の余地があるのかといった点を明確にできることが、分析を行う理由です。これにより、オペレーターの評価や教育方針の検討にも役立ちます。こうした分析データは自社のアセットとして蓄えられる点が非常に価値だと思います。
さらに、分析結果は意思決定のサポートにも直結します。データに基づいて人員配置や運用ルールを検討することで、対応品質の平準化や業務効率化を図れます。感覚的な判断ではなく、数値として示された結果をもとに施策を決められる点が、CTIシステムの分析・レポート機能の大きな価値といえるでしょう。
CTIの種類
CITの基本機能はこのような感じですが、その種類も多種多様です。いくつかのジャンルに分類でき、特徴的なものを紹介していきます。
クラウド型CTI
クラウド型CTIとは、電話とコンピューターを連携させるCTI機能をクラウド上のソフトウェアとして提供する形態です。自社でサーバーや専用機器を設置する必要がないことが大きなメリットです。インターネット環境とPCがあれば導入できるため、初期費用を抑えやすくなります。多くのクラウド型CTIは月額課金制で提供されており、予算を最小限にしながら運用が可能です。
クラウド型CTIは利用量に合わせて規模を拡張させることも可能です。利用人数や回線数の増減は管理画面から即座に設定でき、繁忙期のみ拡張するといった柔軟な運用が行えます。また、CRMとの連携が容易で、連携して使用することで着信時に顧客情報をポップアップ表示したり、クリック操作で発信したりすることも可能になるサービスも存在します。通話履歴をメールやチャット対応とあわせて一元管理できる点も評価されています。
さらに、クラウド型CTIはリモートワークとの親和性が高い点も重要です。自宅や外出からでも、社内と同じ電話環境を利用でき、FAXや音声データをデジタル化して共有する運用も進んでいます。最近では音声認識機能を備えた製品を提供する企業も増えており、リモートワークでも対応品質を維持しやすい環境を構築できます。これらの点から、クラウド型CTIは柔軟で現代的な働き方を支えるCTIシステムといえるでしょう。
オンプレミス型CTI
オンプレミス型CTIとは、オンプレミス環境として自社オフィス内にPBXやサーバーを設置し、電話とコンピューターの通信を可能にする方式です。すべての通話データや顧客情報を社内で管理できるため、外部ネットワークに依存しない高いデータセキュリティを確保できることが特徴です。特に固定電話や既存の番号資産を重視する企業では、運用統制の面からオンプレミス型が選ばれるケースも多くなります。
オンプレミス型CTIの大きな特長は、カスタマイズ性の高さです。自社業務に合わせてPBX制御や着信ルール、オペレーターのスキル分配、さらにはプレディクティブコールなどの発信制御まで柔軟に設計できます。(プレディクティブコールは自動で複数の顧客にコールを行い、応答があった場合のみオペレーターに転送されるシステムです。)
標準的なクラウドサービスでは対応しにくい独自要件にも対応でき、長期的に 自社仕様のCTIプラットフォームを構築したい企業に適しています。
一方で、導入時の注意点として初期投資の大きさが挙げられます。PBXやサーバー機器の購入、回線工事、システム構築に多額の費用と時間が必要となり、運用後も保守や更新を社内で担う必要があります。そのため、導入を検討する際には、コストだけでなく運用体制や将来的な拡張計画を含めて慎重な判断が求められます。
オンプレミス型CTIは、セキュリティや機能要件を最優先する企業向けの選択肢といえるでしょう。
ハイブリッド型CTI
ハイブリッド型CTIとは、クラウド型とオンプレミス型の特長を同時に活かすタイプのCTIシステムです。基幹となる通話制御や重要なデータ管理は社内環境で行いながら、拡張機能や一部業務にはクラウドの技術を活用することで、高い柔軟性を持つ構成を実現します。そのため、業務内容やセキュリティ要件が異なる各種部門を横断して利用しやすい点が特徴です。